無機化学第一   Inorganic Chemistry I

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担当教員
前田 和彦 
使用教室
月3-4(W931)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5428
シラバス更新日
2015年3月17日
講義資料更新日
2015年8月5日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

無機化学とは、元素全部を対象とする極めて幅広い学問分野です。本講義では化学科2年生を対象として、無機化学の基礎を解説します。特に、原子や分子の電子構造に着目して、各元素の性質と特徴(化学結合や反応性)の違いを論理的に理解することを目指します。

講義の目的

半期の講義で無機化学の全容を扱うことは困難なため、以下の3点に焦点を絞って学習します。

・ 周期律表に基づき、元素やイオンの性質を理解し、説明できるようになる。
・ 化学種同士の反応性、化合物の安定性を説明できるようになる。
・ 様々な物質を構成する化学結合を説明できるようになる。

そして、「なぜそうなるのか?」を常に意識して物質に対するセンスを養い、より高度な専門教育を受けるための礎を築くことを目指します。

講義計画

達成目標となる上記の3点に関して、以下の内容を全15回の講義で学習します。

1. 原子の中の電子の振る舞い
2. 元素の性質と周期律
3. 共有結合と分子の構造
4. 無機固体とその構造
5. 酸と塩基

講義内容の理解度を深めるため、毎回の講義において小テスト(演習)を実施するとともに、講義内容に関する簡単な復習問題を宿題として課します。

教科書・参考書等

(教科書)
シュライバーアトキンス無機化学(上)第4版(東京化学同人)

(参考書)
はじめて学ぶ大学の無機化学(化学同人)

必要に応じて講義資料をOCW-iにアップロードします。

関連科目・履修の条件等

履修の条件は特に指定しません。1年次に化学第一(量子化学)、化学第二(化学熱力学あるいは無機化学)を履修した人は、その学習成果を本講義に活かすことができます。

成績評価

下記、(1)と(2)を80:20の割合で評価し、最終成績とします。
(1) 期末試験の結果
(2) 講義中に行う小テストの内容及び復習用課題の提出状況

担当教員の一言

本講義は化学科の必修授業に指定されており、化学科の学生諸君はこれを避けて通ることができません。「無機化学」と聞くと高校時代の暗記科目を連想してしまう人もいるかもしれませんが、論理的に考えて内容を理解できるようになると、大学の無機化学はとても魅力的な学問となります。そしてここで学んだ知識は、無機化学はもちろん物理化学や有機化学も含めたより高度な専門課程に進む上での基礎として役に立ちます。

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