- 使用教室
- 金1-2(W932)
- 単位数
- 講義：2 演習：0 実験：0
- 講義コード
- 5433
- シラバス更新日
- 2014年9月22日
- 講義資料更新日
- 2014年9月18日
- 学期
- 後期 / 推奨学期：6
講義概要
まず、安全教育を兼ねて放射線の基礎知識を学びます。そのあとで、高エネルギー量子ビームである放射線によって引き起こされる反応を、物理化学の立場から論じます。これを通し、反応を取り扱う処方箋を修得します。皆さんが習ったことのない非束縛解のふしぎな世界を案内します。5学期開講の物理化学第三を初級コースとすると、中級コースと位置づけられます。
講義の目的
反応を理解する処方箋を修得する。
講義計画
1.放射線とは?
2.放射線作用の不思議さ
3.放射線と放射線源
4.原子分子衝突と断面積
a.エネルギー保存則と弾性衝突、非弾性衝突
b.全衝突断面積と部分断面積
c.微分断面積
5.古典論による衝突
a.分子間ポテンシャル
b.引力ポテンシャルによる衝突の軌道
c.古典的な衝突
d.古典的な衝突断面積
6.衝突の量子力学
a.2粒子系の量子力学(束縛解と非束縛解)
b.確率の流れの密度
c.衝突断面積の理論(一般論)
d.電子衝突断面積の理論(ボルン・ベーテ近似)
教科書・参考書等
必要に応じ、資料を配付します。
参考書等
参考書：日本放射線化学会編 「放射線化学」のすすめ （学会出版センター）
関連科目・履修の条件等
物理化学第三の修得を前提に講義を進めます。
成績評価
期末試験、レポート(8課題)及び授業中の微小テスト
担当教員の一言
物理化学第三とあわせ、皆さんに反応のエキスパートになっていただきます。損はさせません。
オフィスアワー
金曜日の15:00-17:00、河内（西4−508）、北島（西4-503東）
物理化学第三、放射線化学、その他量子力学なんでも相談にのります。
