集中講義形式として行う。
タイトル
分子科学のためのイオン蓄積実験
12/12(木)10:45-12:15、13:20-17:00
12/16(月)10:45-12:15、13:20-15:50、
講演会のタイトルは、
高温イオンのポアンカレけい光
12/16(月)16:00-17:00
講義の要約
イオンビームの軌道を静電場のみで制御して周回・蓄積する静電型イオン蓄積リ
ングの出現により、原子など軽いイオンに限られていたイオン蓄積実験の対象は、
生体分子やクラスターのような複雑な分子へと一気に広がった。交差ビーム実験
に代表されるイオンビーム実験(シングルパス実験)と同様、イオン蓄積実験は
真空中に孤立したイオンの反応を扱うが、ミリ秒から秒領域における遅い反応が
追跡できることが特徴である。講義では、そのような実験で分子の何がわかるの
か、遅い反応の理解はなぜ重要なのか、を解説する。以下の内容を予定している。
1:静電場によるイオン蓄積技術
2:遅延反応の基礎
3:生体分子イオン蓄積実験の紹介
4:高温の分子、クラスターイオンの冷却過程