化学総合実験第一   Advanced Chemistry Laboratory I

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担当教員
沖本 洋一  腰原 伸也  渋谷 一彦  河合 明雄  木口 学  北島 昌史  石川 忠彦  高井 和之  穂坂 綱一  河内 宣之 
使用教室
火5-6  木5-6  
単位数
講義:0  演習:0  実験:2
講義コード
5421
シラバス更新日
2012年5月13日
講義資料更新日
2012年5月13日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 化学課程の学生を対象とし,実験を通して物理化学に関する高度な各種の測定法・解析法を修得するとともに,実験結果に基づくディスカッションを通し、理解を深める。

講義の目的

光、磁気を利用した各種スぺクトロスコピーなど高度な測定法の修得、電子回路、数値シミュレーションなどの基本的データ取得と解析方法の学習、反応速度等の測定・解析の実践を通して、物理化学的測定・解析手段を学ぶ。特に、個々の学生が教員と直接、実験結果についてディスカッションする場を設け、理解を深めるとともに、論理的思考の訓練、ディスカッション能力・コミニュケーション力の向上をも目的とする。

講義計画

1.赤外吸収スペクトル : 分子の振動スペクトルの解析法と分子構造との関係を理解する。
2.可視・紫外吸収スペクトル : 分子の電子的励起状態との関係等、スペクトロスコピー全般の、基礎を学習する。
3.蛍光の電子移動消光 : レーザーを用いて蛍光寿命測定と電子移動消光の速度定数決定を実習し、電子移動反応について学ぶ。
4.β線の最大エネルギー測定 : GM計算管を用いたパルス計測法とβ線のエネルギー測定について学ぶ。
5.真空技術:真空装置の取り扱い、真空達成の方法、質量分析について学ぶ。
6.気相光化学反応 :紫外線によるブテンの光化学反応について学ぶ。
7.誘電体 : 固体の誘電率の温度変化を測定し,相転移の現象論を理解する。
8.表面積測定 : 触媒反応等で重要な粉体の表面積の測定法を理解する。
9.電子スピン共鳴 : 有機ラジカルの ESR を測定し,分子の電子スピン密度分布を調べる。
10.放射線化学反応 :ブテンのγ線分解反応を通し、放射線化学反応について学習する。
11.超伝導 : 超伝導を示す物質を合成し、固体中での電気伝導と超伝導について理解する。
12.パソコン演習 : 化学反応速度式の数値シミュレーションの方法を学ぶ。

教科書・参考書等

説明会時に配布する。

成績評価

平常の実験態度とレポート

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