物理化学第一~第三、および量子化学等の講義で学んだ重要事項について、具体的な問題を解くことで化学現象の理解を深める。特に物理化学的なアプローチの方法とその考え方を学習する。
物理化学第二~第三の範囲でそのなかに出てきた重要な関係式を実際の化学現象に応用して理解することを目的とする。
(1)統計熱力学
1-1)統計熱力学の方法
a)確率分布と統計
b)カノニカル集団とボルツマン分布
1-2)簡単な系への応用
a)単原子分子理想気体の熱力学
b)分子・固体の振動・回転
(2)量子化学
2-1)数学的手法の復習
2-2)基礎的な量子化学の復習
(3)反応速度と反応断面積
3-1)気体分子運動論
3-2)活性化エネルギー
3-3)反応機構・反応速度
3-4)粒子の散乱
3-5)衝突断面積と反応速度
プリントを配布
「物理化学第一,第二,第三」を履修していることが望ましい。
レポート・試験および平素の演習態度
出題された問題を解いて、各自レポートとして提出する。授業中に黒板にて解答し、それに対して解説する。