天然物化学   Natural Product Chemistry

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担当教員
江口 正  藤本 善徳 
使用教室
木3-4(S611)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5405
シラバス更新日
2011年3月23日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 有機化学の基礎的知識を踏まえて,天然に産する様々な有機化合物について理解することを目的とする。
II アミノ酸,糖質,核酸などの重要な生体成分や,テルペノイド,アルカロイド,ホルモン,補酵素,抗生物質など生理作用のある天然有機化合物について,構造,生体との関わり,生体内での反応などを中心に有機化学の立場から解説する。

講義の目的

ビタミン・補酵素、テルペノイド・ステロイド、アルカロイド、抗生物質などの天然有機化合物をコアとして、生体分子との関わりや生合成の化学等生命活動の場での精緻で多彩な有機化学を解説する。

講義計画

1.天然物化学とは、生体分子と結合・相互作用、セントラルドグマ

2.生体内の化学反応、酵素、蛋白質の構造、アミノ酸

3.生体内の反応の追跡法、同位元素、糖代謝と生体膜、アセチル-CoA

4.アセチル-CoA、脂肪酸生合成、一次代謝と二次代謝

5.イソプレノイド、生合成と代謝阻害剤

6.ポリケチド(マクロリドほか)、マイコトキシン

7.補酵素の化学-1:NAD、酵素反応の立体化学

8.補酵素の化学-2:ピリドキサール補酵素、アミノ酸代謝

9.アルカロイド(モルフィン、コカイン、ニコチンほか)とその生合成

10.抗生物質:考え方、作用発現機構(核酸との相互作用ほか)

11.遺伝子、遺伝子工学、蛋白質工学について

教科書・参考書等

教科書:
必要に応じ印刷物を配布する

参考書:
有坂文雄「スタンダード生化学」(裳華房)他,適宜紹介する。

成績評価

授業中に演習・レポートを課し、また期末試験を行う。

担当教員の一言

我々自身のからだそのものが,多数の有機分子の高度に組織化された集合体であり,生きることそれ自体が有機化学の具体化であることを十分に理解して,日常生活に新しい視点を持つようになってほしいと考えている。

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