放射線化学   Radiation Chemistry

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担当教員
河内 宣之  北島 昌史 
使用教室
金1-2(W936)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5433
シラバス更新日
2010年9月20日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

まず、安全教育を兼ねて放射線の基礎知識を学びます。そのあとで、高エネルギー量子ビームである放射線によって引き起こされる反応を、物理化学の立場から論じます。これを通し、反応を取り扱う処方箋を修得します。皆さんが習ったことのない非束縛解のふしぎな世界を案内します。5学期開講の物理化学第三を初級コースとすると、中級コースと位置づけられます。

講義の目的

反応を理解する処方箋を修得する。

講義計画

1.放射線とは?
2.放射線作用の不思議さ
3.放射線と放射線源
4.吸収線量、G値、放射線作用における電子衝突の大切さ
5.衝突の量子力学
  a.2粒子系の量子力学(束縛解と非束縛解)
b.確率の流れの密度
c.衝突断面積の理論(一般論)
d.電子衝突断面積の理論(ベーテ近似)
6.凝縮相における反応
a.拡散と伝導
b.拡散律速反応の速度定数

教科書・参考書等

必要に応じ、資料を配付します。


参考書等
参考書:日本放射線化学会編 「放射線化学」のすすめ (学会出版センター)

関連科目・履修の条件等

物理化学第三の修得を前提に講義を進めます。

成績評価

期末試験とレポート

担当教員の一言

物理化学第三とあわせ、皆さんに反応のエキスパートになっていただきます。損はさせません。

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