宇宙物理学概論   Introductory Astrophysics

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担当教員
松原 英雄  堂谷 忠靖 
使用教室
月3-4(H135)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5222
シラバス更新日
2016年1月5日
講義資料更新日
2016年1月5日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6,8

講義概要

宇宙に関する知見は、観測の大規模化や最先端技術の応用により、日々拡大更新されている。本講義では、天文学、宇宙物理学に関する基礎事項および天体現象の背後にある物理過程を、最先端の研究成果(中性子星やブラックホールの観測、宇宙や銀河の始まりなど)と関連させて紹介する。

講義の目的

宇宙は、人類にとって最も魅力的な知的対象である。その仕組みを支配しているのは普遍的な物理法則であるが、地上では実験不可能な極端な高 温、強重力、大きさ、時間に法則を適用することになる。一方、直接手を下して実験条件を変えられないため、研究手法も普通の物理学研究とは異なる。この講義では、宇宙における様々な天体現象を題材に取り、物理の手法を用いながら現象の本質を理解するとともに、あわせて宇宙物理の手法を学ぶ。

講義計画

《講義内容予定》 (多少変わることがあります)
1.宇宙の概観
2.星の構造
3.太陽風
4.中性子星とブラックホール
5.降着円盤
6.超新星残骸
7.放射輸送の基礎
8.黒体放射とその応用
9.星間物質
10.星・惑星系の誕生
11.銀河とその活動現象
12.ビッグバン宇宙

教科書・参考書等

教科書は用いない。参考書として以下をあげておく。
岡村定矩『天文学への招待』[朝倉書店]
尾崎洋二『宇宙科学入門』[東京大学出版会]
天文学会100周年記念事業「シリーズ現代の天文学」全17巻[日本評論社]
福江純・沢武文編『超・宇宙を解く−現代天文学演習』[恒星社厚生閣]

関連科目・履修の条件等

量子力学,熱力学,特殊相対論の基本的知識を前提とする。

成績評価

出席およびレポートにより評価する。

担当教員の一言

宇宙に対する漠然とした興味ではなく,物理学の対象としての宇宙の姿を理解してほしい。

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