我々の宇宙の入れ物である時空自身のダイナミクスを記述することが出来る一般相対論について講義を行います。入れ物である時空と構成要素である物質がどのように関係しそれぞれが進化していくか、またそれらを記述する原理や数学について説明を行います。具体的な講義項目は、等価原理、相対性原理、リーマン幾何学、測地線方程式、エネルギー運動量テンソル、アインシュタイン方程式、球対称時空、ブラックホール、重力波、宇宙模型などです。
一般相対論による重力と時空の記述、その天体物理学、宇宙論への応用についての基礎知識を習得する。
1. 特殊相対論の復習
2. 等価原理と相対性原理
3. テンソル代数
4. リーマン幾何学
5. 測地線方程式
6. エネルギー運動量テンソル
7. アインシュタイン方程式
8. 曲がった時空における積分
9. 変分法
10. 球対称時空
11. ブラックホール
12. 水星の近日点移動
13. 光線の彎曲
14. 重力波
15. 宇宙模型
教科書は用いない。講義ノートによる。
参考書: シュッツ、相対論入門、丸善
佐々木節、一般相対論、産業図書
特になし
レポート課題で成績を評価する。