I マクロな物体の性質がミクロな構成粒子の法則からどのように導かれるかを説明する。第一では、統計力学の基礎概念原理を、熱力学との関連を意識しながら解説する。
II 1.統計力学とは 2.確率論入門 3.量子論からの準備 4.平衡統計力学の基礎 5.カノニカル分布の基本的な応用 6.格子振動と結晶の比熱 7.電磁場と黒体輻射
日常目にする物体は、多数の構成粒子(原子・分子など)からなっている。このような巨視的(マクロ)な物体の性質を構成粒子の微視的(ミクロ)な運動から導こうとするのが統計力学である。 本講義では,確率論や量子力学を基礎にして統計力学の概念を導入したのち、具体例について解説する。
1.統計力学への準備
2.量子論からの準備
3.熱力学の概要
4.ミクロカノニカル分布とカノニカル分布
5.カノニカル分布の基本的な応用
6.格子振動
7.黒体輻射
「統計力学I」(田崎著,培風館)および配布物
同演習の履修を前提とする。
中間試験と期末試験で評価する。授業中の質問や発言も加味する可能性がある。
積極的な授業への参加を歓迎します。
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