電磁気学第一   Electromagnetism I

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担当教員
山口 昌英 
使用教室
月3-4(H111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5035
シラバス更新日
2015年3月17日
講義資料更新日
2015年3月16日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

1年生で学習した電磁気学を、ベクトル解析を用いてより体系化する。静電場、静磁場、電磁誘導の基本法則およびマクスウェル方程式の導出を習得する。

講義の目的

1年生で学習した電磁気学を、ベクトル解析を用いてより体系化することにより、その理論の本質的構造を理解することを目指す。静電場、静磁場、電磁誘導の基本法則、マクスウェル方程式の導出ならびに電磁波とその伝播を習得する。

講義計画

1. 電磁気学の概観 (ベクトル場、ベクトル解析、電場と磁場)
2. 静電場と静電ポテンシャル I (クーロンの法則、電場の重ね合わせ、ガウスの法則、ガウスの発散定理)
3. 静電場と静電ポテンシャル II (静電ポテンシャル、ストークスの定理、ポアソン方程式、ラプラス方程式)
4. 静電場の基本法則 I (グリーンの公式、境界値問題、鏡像法、静電場のエネルギー)
5. 静電場の基本法則 II (電気双極子、誘電分極、多重極展開)
6. 定常電流と磁場 I (連続方程式、オームの法則、アンペール力、ローレンツ力、ホール効果)
7. 定常電流と磁場 II (磁気双極子、アンペールの法則、ベクトルポテンシャル、ビオ・サバールの法則、多重極展開)
8. 電磁誘導 I (電場と磁場、ファラデーの法則)
9. 電磁誘導 II (起電力、インダクタンス、単極誘導)
10. マクスウェル方程式 I (変位電流、マクスウェル方程式、電磁ポテンシャル、ゲージ変換)
11. マクスウェル方程式 II (分極電流、磁化、媒質中のマクスウェル方程式、電磁場のエネルギー)
12. 磁場のエネルギーと回路(電流系のエネルギー、インダクタンス、キルヒホッフの法則)
13. 電磁波 I (平面波、偏光、電磁波のエネルギーと運動量)
14. 電磁波 II (媒質中の電磁場と境界条件、電磁波の反射と屈折)
15. 電磁波の伝播(ヘルムホルツ方程式、導波管中の電磁波の伝播)

教科書・参考書等

砂川重信著 電磁気学 岩波書店(物理テキストシリーズ 4)
中村哲、須藤彰三著 電磁気学 朝倉書店(現代物理学―基礎シリーズ)

関連科目・履修の条件等

物理学Bに引き続き電磁気学の基礎を学び、電磁気学第二、第三へ続く。物理学Bを履修していること。電磁気学演習とセットである。

成績評価

期末試験によって行う。

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