原子核は強い相互作用(核力)で結びついた中性子と陽子から成る有限量子多体系である。高密度で量子的性質を示す一方で、バルク的、半古典的描像もあわせもつユニークな系である。核構造の特徴、核力の性質、β崩壊(弱い相互作用)やγ崩壊(電磁相互作用)等、核物理の基本を理解してもらう。さらに核物理が宇宙物理学や素粒子物理にどのように応用されているか、また最近進展している不安定核物理の概観ついても講義したい。
原子核は強い相互作用(核力)で結びついた中性子と陽子から成る有限量子多体系である。高密度で量子的性質を示す一方で、バルク的、半古典的描像もあわせもつユニークな系である。核構造の特徴、核力の性質、β崩壊(弱い相互作用)やγ崩壊(電磁相互作用)等、核物理の基本を理解してもらう。さらに核物理が宇宙物理学や素粒子物理にどのように応用されているか、また最近進展している不安定核物理の概観ついても講義したい。
1. 原子核の大局的特性
2. 原子核の大きさ
3. 原子核の質量
4. 原子核のフェルミガスモデル
5. 核力と中間子
6. 原子核の殻構造
7. 原子核の変形、集団運動
8. β崩壊
9. γ崩壊
10.元素合成と宇宙核物理
11.不安定核物理概観
教科書は用いない。講義ノートによる。
参考書、参考文献は講義の中で示す。
量子力学を習得していることが望ましい。
レポート、試験等により評価する。
積極的に授業に参加し、質問することを期待しています。