放射線の基礎と応用   Fundamental Radioactivity and its Application

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担当教員
實吉 敬二 
使用教室
木1-2(H112)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5226
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:5,7

講義概要

I. 放射線に対する正しい知識を習得し安全に取り扱えるようになることを目的とする。
II. 放射線同位元素や加速器などからの放射線の種類,性質,計測法について述べる。
  さらに放射線の利用や人体への影響,安全管理についても言及し,放射線をキーワードに幅広い知識を学ぶ。
III.この講義は3年生も受講できる。また,単位を修得した者は本学で放射線を取り扱う前に行われる教育訓練のうち講義の部分を省略できる。

講義の目的

自然界及び加速器等からの放射線の種類、性質、物質との相互作用、その計測法、およびその応用について、放射線の安全な取り扱い方法を交えながら講義する。

講義計画

1. 序論
 放射線の種類、エネルギーの単位

2. 放射性同位元素
 原子核の安定性と崩壊、放射能の単位、α、β、γ崩壊、核分裂、中性子源

3. 物質との相互作用
 荷電粒子線、(陽)電子、ガンマ線、中性子線

4. 放射線計測
 電離箱、比例計数管、GM管、シンチレータ、半導体検出器

5. 加速器
 加速器の種類と歴史
 静電場加速、高周波加速、直線/円形加速器

6. 放射線の応用
 物理学、化学、生物学の研究・実験への応用、工業的な応用、日常生活での応用

7. 放射線の人体への影響
 吸収線量/実効線量、身体的影響、細胞レベルでの影響

8. 放射線の安全管理
 放射線の安全な取扱いと管理、放射線に関する法律、環境放射線

教科書・参考書等

毎回資料を配布して講義をよりわかりやすくする。

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

平生点と期末試験の得点から総合的に評価する。

担当教員の一言

巷でよく耳にする放射線に対する過った知識を払拭し、放射線の正しい知識、放射線との正しい付き合い方をわかりやすく解説する。
放射線に興味のある人、これから放射線を取り扱おうと考えている人は是非受講してもらいたい。

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