本講義では,ベクトル解析を用いて電磁気学をより体系的に学習することを目的とする。
具体的には以下の4点を主たる内容とする予定である。
1:静電磁気学,境界値問題
2:ベクトル解析の手法を用いた電磁気学の体系化
3:マクスウェル方程式
4:マクスウェル方程式の解法と電磁波
1年生で学習した電磁気学を、ベクトル解析を用いてより体系化することにより、
その理論の本質的構造を理解することを目指す。
1.静電磁気現象
2.電流による磁場
3.電磁誘導
4.電磁場の基礎方程式
5.電磁波
<標準的な本 >
川村 清著 「電磁気学」岩波書店(岩波基礎物理シリーズ)
中村 哲・須藤彰三著 「電磁気学」 朝倉書店 (現代物理学[基礎シリーズ])
<より意欲のある人>
J.D.Jackson Classical Electrodynamics 3rd Edition Wiley
なし
Maxwell方程式からベクトル解析の手法を用いて電磁気現象の解明できるようになることを、要求する。
特に電磁波の諸性質を導出できること、時間変動する電場磁場について理解が要求される。
期末試験の結果を重視する。
(ただし、試験ではベクトル解析の公式集を配布する。)
講義では、電磁場の基礎方程式が, どのような構造をしていて、どのように電磁気現象をあらわしているかを理解する。
具体的な電磁気現象の問題を解くには、数学的素養が必要であり、その部分は演習を通じて学んでほしい。