原子核物理学概論   Introduction to Nuclear Physics

文字サイズ 

担当教員
中村 隆司 
使用教室
金5-6(H111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5220
シラバス更新日
2009年10月6日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期  /  推奨学期:6,8

講義概要

フェルミ模型,殻構造などの基本的な原子核の構造,およびベータ崩壊やガンマ崩壊などの原子核崩壊の基本原理について講義する。また,最近のトピックスからエキゾチック核や宇宙天体核物理に関する研究を紹介する。

講義の目的

原子核は強い相互作用(核力)で結びついた中性子と陽子から成る有限量子多体系である。高密度で量子的性質を示す一方で、バルク的、半古典的描像もあわせもつユニークな系である。核構造の特徴、核力の性質、β崩壊(弱い相互作用)やγ崩壊(電磁相互作用)等、核物理の基本を理解してもらう。さらに核物理が宇宙物理学や素粒子物理にどのように応用されているか、また最近進展している不安定核物理の概観ついても講義したい。

講義計画

1.原子核の大局的特性
2.原子核の大きさ
3.原子核の質量
4.原子核の殻構造
5.原子核のフェルミガスモデル
6.核力と中間子
7.原子核の殻模型
8.原子核の変形、集団運動
9.β崩壊
10. γ崩壊
11. 元素合成と宇宙核物理
12. 不安定核物理概観

教科書・参考書等

教科書は用いない。講義ノートによる。
参考書、参考文献は講義の中で示す。

関連科目・履修の条件等

量子力学を習得していることが望ましい。

成績評価

レポート、試験により評価する。

担当教員の一言

積極的に授業に参加し、質問することを期待しています。

このページのトップへ