生物物理学概論   Introduction to biophysics

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担当教員
未定 
使用教室
 
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5221
シラバス更新日
2008年4月1日
講義資料更新日
2008年4月1日
学期
前期  /  推奨学期:-

講義概要

I  生物物理学は,生物現象を物理(学)的な“目”で捉えようとする学問である。その研究領域は,従来の生物学の枠を越えて広い分野にまたがっている。本講義では,生物を見る物理(学)的な“目”を意識しつつ,次のテーマについて述べたい。
II 1. 生物現象の物理的理解,タンパク質及び核酸の構造と機能,生体機能を司る機械の構造とメカニズム,最新の物理的研究法
2. 生体高分子の統計力学,DNAの相移転,遺伝子の構造・機能・進化,ヒトゲノムプロジェクト
3. 生体膜の基礎知識,膜内での分子の振舞,膜タンパク質の拡散と光ピンセット法の応用,細胞膜の2次元編制
III 生命という複雑な現象を探る方法として従来の実験的および理論的方法に加えて,最近,コンピュータ物理学をベースにして生命現象を研究する方法が有力にな りつつある。この方法はinsilico的研究と呼ばれている。本講義では,このin silico的研究の内容および人工生命,複雑系の研究との関係を説明し,この方法と従来の方法との相補的な役割について知ってもらうことを目的とする。

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