I 気体,液体として存在するさまざまな物質の性質とその変化を,物質を構成する分子に基づいて理解することを目指す。
II 気体分子運動論,分子間力,気体反応,活性複合体論,酵素,群論
化学物理は、気体、液体、固体として存在するさまざまな物質の性質とその変化を、物質を構成する分子の性質に基づいて理解しようとする、幅の広い学問である。本講義は化学物理第一を引き継ぐもので、分子運動と分子間力、化学平衡について考えた後、化学反応をあつかう。
1.気体運動論
理想気体とマクスウェル-ボルツマン分布
ファンデルワールス方程式と超臨界
2.分子間力
多極子展開
ファンデルワールス力
3.分子の衝突と反応
分子の衝突と平均自由行程
衝突反応
活性複合体論
溶液内反応‐拡散律速と活性化律速
4.酵素
酵素の構造‐タンパク質の高次構造
酵素の機能‐生体内反応の触媒
5.群論
有限群入門
置換群と量子統計
回転群と角運動量
並進群と運動量
点群と分子の電子状態
プリントを配布。
参考書等
参考書としては
垣谷俊昭「光・物質・生命と反応」上・下 (丸善、1998).
期末試験とレポート