整数論の基礎になるゼータ関数論の周辺を講義する。
1.基本的ゼータ関数
2.ゼータ関数の歴史
3.合同ゼータ関数
4.セルバーグゼータ関数
5.ラマヌジャン予想とゼータ関数
6.多重フルビッツゼータ関数
7.多重ガンマ関数
8.多重三角関数
9.絶対保型形式
10.絶対ゼータ関数
教科書は指定しないが、参考書としては、次の3冊をあげておきたい。
1)黒川信重『現代三角関数論』岩波書店、2013年。
2)黒川信重『ガロア理論と表現論:ゼータ関数への出発』日本評論社、2014年。
3)黒川信重・栗原将人・斎藤毅『数論Ⅱ』岩波書店、2005年。
代数学の基礎や複素関数論を仮定する。
授業中に出題するテーマについてのレポートによる。
ゼータ関数は整数論の基礎ですが、数学の広い範囲にわたっても考えられているテーマです。ぜひ、たくさんのゼータ関数に親しんでください。