「代数学概論第一」に引続き、代数学の基礎事項について説明する。
群論を中心に、積の交換法則が成り立たない場合をも扱う。
群の定義から始まり、部分群、正規部分群、剰余群、準同型写像、
同型写像、準同型定理について解説する。
また環とそのイデアル、体などについても適宜解説する。
1.群, 部分群の定義
2.部分群と剰余類
3.準同型写像
4.正規部分群
5.剰余群
6.群の準同型定理
7.代表的な群
8.群に関する種々の性質
【教科書】
P.J. Cameron : Introduction to Algebra (second ed.), Oxford Univ. Press, 2008.
【参考書】
N. Jacobson : Basic Algebra I (second ed.), Dover,1985.
M. Artin : Algebra (second ed.), Addison-Wesley, 2011.
N. Herstein: Topics in algebra, John Wiley & Sons, 1975.
中島匠一:代数と数論の基礎,共立出版 2000.
アンドレ・ヴェイユ:初学者のための整数論(ちくま学芸文庫),筑摩書房,2010.
堀田良之:代数入門-環と加群-,裳華房, 1987.
「代数学演習A第二」を併せて学習申告すること。
併せて申告しない場合は申告不許可とする。
ただし,再履修生および数学科以外の学生はこの限りではない。
「代数学概論第一」を履修していること。
中間試験と期末試験,「代数学演習A第二」の状況等によって総合的に評価する.
群は数学の基礎をなす概念で、代数学だけでなく、幾何学、解析学など数学の
いたるところに登場します。
また、物理学や化学の分野等でも、対称性の表れとして幅広く活用されます。
ぜひ、群に親しんでください。
数多くの実例に触れながら、抽象的な議論にもなれて下さい。