圏と関手, 層, 層係数コホモロジーの基礎事項について解説する.
1. 圏, 関手, 自然変換
2. 順極限, 逆極限, 随伴関手
3. 層の定義
4. ホモロジー代数と層係数コホモロジーの定義
5. チェック-コホモロジーとの比較
以上の事項を中心に進め, 層係数コホモロジーの定義を一応の目標とする.
余裕があれば, Grothendieck 位相についても解説する.
教科書は用いないが,参考書は必要に応じ紹介する.
位相空間, 環, 環上の加群についての基礎事項を仮定する.
レポート等.
層係数コホモロジーは, 代数幾何学や関連分野に応用される.
この講義では, 圏論に基き, 代数的に取り扱う.