Fourier 級数論について学ぶ。
内容は、理工系のほとんどの分野で多用されている Fourier 解析の一部分である。
Fourier 級数の性質および Fourier 級数を用いた偏微分方程式の解法について説明する。
講義内容は以下のようである。
・Fourier 級数展開とその収束性
・三角級数展開の実形式と複素形式、正弦展開と余弦展開
・Bessel の不等式、Parseval の等式
・関数の滑らかさとFourier 係数との関係
・Gibbs 現象
・いくつかの偏微分方程式の Fourier 級数解
・その他(時間に余裕が出た場合)
教科書は指定しない。参考書としては、
高木貞治著「解析概論」岩波書店(第6章)
をあげておく。
1年次の微分積分学、2年次前期の解析概論第一を履修していることを前提としている。
期末試験およびレポート等により総合的に評価する。