解析学の基礎事項、特に多変数関数の性質について解説する。
1:実数とユークリッド空間
実数論
ノルムと内積
完備性,コンパクト性,連結性
2:多変数関数の連続性
極限と連続性
連続関数の性質
3:多変数関数の微分
微分可能性
高階微分
合成関数の微分
テイラーの定理
4:陰関数定理とその応用
陰関数定理
極値
5:多変数関数の積分
直方体上の積分
有界集合上の積分
累次積分
広義積分
教科書は特に指定しないが,参考書として以下の本をあげておく。
小林昭七:続微分積分読本ー多変数ー (裳華房)
小平邦彦:解析入門 I, II (岩波書店)
杉浦光夫:解析入門 I, II (東京大学出版会)
1年次の微分積分学、線形代数を履修していることを前提とする。
成績は中間試験と期末試験によって評価する。
微分積分学を、現代的な観点から再構成する。
特にこの講義では、多変数関数の微積分とその応用について解説する。