数学特別講義A第二   Lecture on Advanced Mathematics A II

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担当教員
権 寧魯  非常勤講師 
使用教室
 
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5137
シラバス更新日
2011年10月21日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:8

講義概要

セルバーグ跡公式について整数論的な応用を念頭において基礎から講義する。
特に、モジュラー群 SL(2,Z) やヒルベルトモジュラー群の場合に跡公式を具体的に解説し、それらの群に対するセルバーグ型ゼータ関数の解析的性質を導く。
応用として、代数体の類数分布などの漸近公式を述べる。

講義の目的

セルバーグ跡公式について整数論的な応用を念頭において基礎から講義する。
特に、モジュラー群 SL(2,Z) やヒルベルトモジュラー群の場合に跡公式を具体的に解説し、それらの群に対するセルバーグ型ゼータ関数の解析的性質を導く。
応用として、代数体の類数分布などの漸近公式を述べる。

講義計画

1. ココンパクトな群に対するセルバーグ跡公式
2. モジュラー群 SL(2,Z) に対するセルバーグ跡公式
3. 実二次体のヒルベルトモジュラー群に対するセルバーグ跡公式
4. セルバーグ型ゼータ関数
5. 応用:代数体の類数分布などに関する漸近公式

教科書・参考書等

[1] 黒川信重・小山信也、「リーマン予想のこれまでとこれから」、日本評論社 2009
[2] 権 寧魯、「セルバーグ跡公式、セルバーグゼータ関数」、
  第18回(2010年度)整数論サマースクール
  「アーサー・セルバーグ跡公式入門」報告集
  http://wakatsuki.w3.kanazawa-u.ac.jp/proceedings.html
[3] 権 寧魯、「保型形式とゼータ」、数理科学、2011年1月号
[4] D. A. Hejhal, The Selberg trace formula for PSL(2,R). vol. 2.
  Lecture Notes in Mathematics, 1001. Springer-Verlag, 1983.
[5] Y. Gon, Differences of the Selberg trace formulas and Selberg
  type zeta functions for Hilbert modular surfaces,
  RIMS Kokyuroku 1715 (2010), 64-74.

関連科目・履修の条件等

複素関数論、代数学の基本事項

成績評価

出席・レポートにより評価する。

担当教員の一言

セルバーグ跡公式とセルバーグ型ゼータ関数に興味を持っていただけたら幸いです。

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