解析概論第1aでは多変数解析学の基礎事項、特に微分とその応用について解説する。
解析概論第1aでは多変数解析学の基礎事項、特に微分とその応用について解説する。
1:実数論
実数の公理的構成.
2:連続関数
多次元の位相,連続性,一様性など.
3:微分
多変数の微分,Taylor展開,極値問題など.
4:重積分
スチィルチェス積分,重積分など.
とりあえず教科書として
小林昭七:続微分積分読本(多変数) 裳華房
指定するが、この本の通りに授業が進むとは限らない。
またこの本に書いていない内容も多く取り上げる。
参考のため以下の本をあげておく。
溝畑茂:数学解析 上・下(朝倉書店)
スピヴァック(斎藤正彦訳):多変数の解析学--古典理論への現代的アプローチ 東京図書(2007)
W. Rudin: Principles of Mathematical Analysis, McGraw-Hill
(訳本あり ルディン(柳原二郎、近藤基吉訳):現代解析学 共立出版)
J. Jost: Postmodern Analysis (Universitext)
(訳本あり ヨスト(小谷元子訳): ポストモダン解析学 シュプリンガー東京)
1年次の微分積分学、線形代数を履修していることを前提とする。
成績はレポートまたは中間試験、期末試験によって総合的に評価します。
微分積分学を、現代的な観点から再構成する。特にこの講義では、微分とその応用について解説する。
微分可能な写像とは、局所的に線形写像で近似できる写像であり、従ってそのような写像は、局所的には線形写像が持つ良い性質をそのまま受け継ぐ。そういう意味で線形代数もよく理解しておく必要があるが、習得しきれていない者は、この機会によく復習しておくこと。
質問に答える時間を設けるので、授業時間に配る練習問題等、分からないことがあれば質問に来ること。