微分方程式は自然現象を記述するための基本的道具であるのみならず,数学の諸分野において大変重要な役割を演じる。本講義では独立変数が1つの場合,すなわち常微分方程式の基礎理論とその応用を解説する。
常微分方程式の基礎事項を学ぶ。
1.1階単独常微分方程式
2.1階常微分方程式系と高階常微分方程式、およびパラメータに関する解の依存性
3.線形常微分方程式
4.解の安定性と漸近的な振るまい
教科書は指定しないが、参考書として
・常微分方程式の解法:木村俊房著(培風館)
・微分方程式:原岡喜重著(数学書房)
・微分方程式:辻岡邦夫著(朝倉書店)
・常微分方程式 :高崎金久著(日本評論社)
・微分方程式入門:高橋陽一郎著(東京大学出版会)
・常微分方程式と解析力学:伊藤秀一著(共立出版)
など
1年次の微分積分学、線形代数学および2年次の解析概論を履修していることを前提とします。
それらの内容を必要に応じて復習して下さい。
筆記試験(中間試験と期末試験)およびレポートにより総合的に評価します。