代数学特論第四   Advanced Algebra IV

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担当教員
黒川 信重 
使用教室
金5-6(H115)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5164
シラバス更新日
2009年11月9日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期  /  推奨学期:8

講義概要

多重三角関数論を講義する。
講義の目的は多重三角関数の基本的性質を紹介することである。

講義の目的

多重三角関数論を講義する。
講義の目的は多重三角関数の基本的性質を紹介することである。

講義計画

 はじめに、通常の三角関数とガンマ関数との関連を解説し、ゼータ関数を用いて多重ガンマ関数と多重三角関数を導入する。そのために必要となるゼータ関数論は復習を行う。多重三角関数の基礎と種々の性質を解説したあと、その応用を述べる。とくに、代数体の類体(アーベル拡大体)を特殊関数の特殊値によって構成するという「クロネッカーの青春の夢」への応用、ゼータ関数の特殊値を多重三角関数によって表示すること、ゼータ関数のガンマ因子を多重三角関数によって計算すること、が主となる。また、多重三角関数は多方面の数学に結びついているが、絶対保型形式、一元体F1上の数学、黒川テンソル積との関連に触れたい。
 ちなみに、多重三角関数は20世紀の終わりから、東工大において研究が推進されてきた新しい関数であり、これからの展開が注目されている。

教科書・参考書等

教科書は用いない(実際のところ、本テーマの教科書はまだない)が、いくつかの参考書や論文は講義で紹介したい。

関連科目・履修の条件等

前期の「ゼータ関数論」(黒川)を履修しているとスムーズであるが、必要な点は適宜復習するので、必須ではない。

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