位相幾何学   Topology

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担当教員
増田 一男 
使用教室
木3-4(H137)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5107
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

位相空間の代数的な性質を調べるのに有用なホモロジー群について講義する。
単体的ホモロジー群を中心に解説する。また,写像の間のホモトピーや基本群などにも触れる。

講義の目的

位相幾何学, 特にホモロジー論の基礎およびその応用について講義する.
ホモロジー論は図形や位相空間の大局的性質を代数的量(より具体的には可換群)
により記述するもので, 古典的によく知られたオイラー数などの不変量をずっと精密に
体系化したものと言える.

講義計画

単体的複体を中心に講義を進める。
曲面、単体的複体、オイラー数、単体的ホモロジー群、特異ホモロジー群、
および最も大切な「ホモロジー群のホモトピー不変性」について話す。
時間があれば基本群についても述べる。

教科書・参考書等

教科書は特に指定しない.
参考書としては 「位相幾何学」加藤十吉著、裳華房 をあげておく。

関連科目・履修の条件等

線型代数,集合と位相, 及び代数学概論の初歩の知識を仮定する.

成績評価

期末試験だけによる.

担当教員の一言

面積とは図形に実数体の元を対応させるものであり、それなりに役にたつ。
実数体のかわりにホモロジー群という可換群の元を図形に対応させれば
もっと役に立つものがつくれる。
面積より計算は難しいが、応用するといろいろな定理が証明できるので
最後までがんばってください。

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