解析概論第一 a   Advanced Calculus I

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担当教員
磯部 健志 
使用教室
金5-6(H135)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5007
シラバス更新日
2009年11月17日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

解析概論第1aでは多変数解析学の基礎事項、特に微分とその応用について解説する。

講義の目的

解析概論第1aでは多変数解析学の基礎事項、特に微分とその応用について解説する。

講義計画

1:ユークリッド空間の集合と位相
 1-1:ノルムと内積
 1-2:ユークリッド空間の部分集合:開集合、閉集合等
 1-3:完備性
 1-4:コンパクト性
 1-5:連結性
 1-6:その他
2:連続関数
 2-1:極限と連続関数
 2-2:連続関数の性質
 2-3:同相写像
 2-4:その他
3:微分
 3-1:微分可能写像
 3-2:方向微分と偏微分
 3-3:連鎖公式
 3-4:平均値の定理
 3-5:高階微分と Taylor の定理
 3-6:極値と臨界点
 3-7:その他
4:逆写像定理と陰関数定理
 4-1:微分同相写像
 4-2:逆写像定理とその応用
 4-3:陰関数定理とその応用
5:多様体入門
 5-1:多様体の定義
 5-2:はめ込み定理と例
 5-3:沈め込み定理と例
 5-4:多様体の幾つかの同値な定義

教科書・参考書等

とりあえず教科書として
スピヴァック(斎藤正彦訳):多変数の解析学--古典理論への現代的アプローチ 東京図書(2007)を
指定するが、この本の通りに授業が進むとは限らない。またこの本に書いていない内容も多く取り上げる。

参考のため以下の本をあげておく。
小林昭七:続微分積分読本(多変数) 裳華房
W. Rudin: Principles of Mathematical Analysis, McGraw-Hill
       (訳本あり ルディン(柳原二郎、近藤基吉訳):現代解析学 共立出版)
J. Jost: Postmodern Analysis (Universitext)
       (訳本あり ヨスト(小谷元子訳): ポストモダン解析学 シュプリンガー東京)

関連科目・履修の条件等

1年次の微分積分学、線形代数を履修していることを前提とする。

成績評価

授業中に練習問題を配ります。それを2回に分けてレポートとして提出してもらいます。
成績はそのレポートと中間試験、期末試験によって総合的に評価します。

担当教員の一言

微分積分学を、現代的な観点から再構成する。特にこの講義では、微分とその応用について解説する。
微分可能な写像とは、局所的に線形写像で近似できる写像であり、従ってそのような写像は、局所的には
線形写像が持つ良い性質をそのまま受け継ぐ。そういう意味で線形代数もよく理解しておく必要があるが、
習得しきれていない者は、この機会によく復習しておくこと。
質問に答える時間を設けるので、授業時間に配る練習問題等、分からないことがあれば質問に来ること。

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