演算をもつ集合,すなわち代数系は現代数学の土台となる概念である。この講義では,重要な代数系の一つである群の理論を中心に,代数学の基礎から解説する:群の定義,群の準同型写像,正規部分群,群の準同型定理,巡回群と部分群,アーベル群,直積,半直積,群の作用,シローの定理,可解群。
代数学の基礎事項について説明する。主に群を扱う。
群の定義から始まり、部分群、正規部分群、剰余群、準同型写像、同型写像、準同型定理、群の作用などについて解説する。
特に指定はしない。講義中にどのような文献があるかは紹介する予定。
代数学概論第二へと続く。さらに、代数学第一、第二で扱われるガロア理論において重要な役割を果たす。
中間試験・期末試験等により評価する。
群は数学の基礎をなす概念で、代数学だけでなく、幾何学の基本群等いたるところに登場します。
また、物理学や化学の分野等でも、対称性の表れとして幅広く活用されます。ぜひ、群に親しんでください。