工業心理学   Engineering Psychology

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担当教員
梅室 博行 
使用教室
月1-2(西9-311)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6837
シラバス更新日
2008年10月1日
講義資料更新日
2008年10月1日
学期
後期  /  推奨学期:-

講義概要

技術と人間のインタラクションを考えるためには人間の基礎的な性質を知ることが必要である。よって本科目では心理学的な基礎知識,特に生産の現場やインターフェースの設計において重要な知覚・認知・注意などについて,実際に技術を利用する場面と関連づけながら解説する。

講義の目的

技術と人間のインタラクションを考えるためには人間の基礎的な性質を知ることが必要である。本科目では心理学的な基礎知識、特に生産の現場やインターフェースの設計において重要な知覚・認知・運動について、現実の場面と関連づけながら学ぶ。

講義計画

【講義の概要】
・ガイダンス、イントロダクションに続き、メインのPart 1 (第3 回~第11 回) では情報処理アプローチ(認知主義)について学ぶ。人間の認知を情報処理装置としてモデル化するこのアプローチには現在では多くの批判があるが、工学的に人間をモデル化する際には依然として広く用いられている。よってこの分野の古典として基礎知識を学ぶ。
・Part 2 (第12 回~第14 回)では、ポスト認知主義として認知主義への批判と、それ以降のアプローチとしてエコロジカルアプローチの考え方について学ぶ。さらに心理学実験の基礎的な知識を習得するとともに、実際の実験に参加し体験する。

【講義の形式】
講義ではあるが、活発な討論を期待する。また実際の心理学研究の実験に参加する。
中間テストを2 回、期末テストを1 回行う。

【講義計画】
第1回 10/6 ガイダンス
第2回 10/16 イントロダクション ~心理学が「科学」になるまで~
第3回 10/20 (Part 1: 情報処理アプローチ) 認知プロセス: overview
第4回 11/5 知覚1: 信号検出理論
第5回 11/10 知覚2: ビジランスタスク+ 中間試験1 (イントロダクション~知覚)
第6回 11/17 注意1: 注意の種類
第7回 11/27 注意2: 視覚サンプリング
第8回 12/1 記憶1: 作業記憶と長期記憶
第9回 12/8 記憶2: 情報コードとモダリティ + 中間試験2 (注意~記憶)
第10 回 12/15 意思決定
第11 回 12/22 行動選択
第12 回 1/19 (Part 2: 心理学実験とポスト認知主義) 心理学実験の基礎
第13 回 1/26 心理学実験
第14 回 2/2 認知主義への批判とエコロジカルアプローチ・アフォーダンス・感情

教科書・参考書等

Wickens, C. D., & Hollands, J. G. (2000). Engineering Psychology and Human Performance (3rd ed.). Prentice Hall.

参考書等
Gibson, J. J. (1950). The Perception of the Visual World. Riverside Press.
Norman, D. A. (2004). Emotional Design. Basic Books.
必要に応じて資料を配布。

関連科目・履修の条件等

【推奨科目】
「インダストリアル・エンジニアリング」を受講していることが望ましい。
また本科目履修後引き続き「人間工学」の受講が望ましい。

成績評価

中間試験(25 点×2)、期末試験(30 点)、授業への参加(討論・実験参加 20 点)

担当教員の一言

この授業は講義の形を取っているが、随時ミニ実験などを取り混ぜておこなう。また教員・受講生全員の討論の中から理解を深めることを目的としている。よって授業中の積極的な参加を求める。

その他

学科目標への貢献
(合計 100%)
社会的責任の自覚 10%
構造化・モデル化 10%
分析・評価・解 30%
現実への適用・実装 40%
対外的発信 0%
継続的サイクル 10%

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