I 生物化学工学に関する基礎知識の習得と実例を通じた技術の現状を修得させる。
II 食品製造プラント,医薬品製造プラントに関連した生体反応を生物化学工学的立場から基礎的に解析し論ずる。食品,医薬,農薬,畜産,漁業等の物質生産,地球環境の保全,バイオチップ等広くバイオテクノロジーの果たす役割を考察し,バイオインダストリーの現状と将来の可能性についても講述する。
生物化学反応を利用するプロセスシステムについて,また、後半の2については,国際化が進む製薬業界の現状,研究開発戦略に関する概説について紹介し,ポストゲノム技術などゲノム創薬に関わる最先端技術の創薬研究や開発研究への関わりについて概要,応用法,現状などを解説する。
1.生物化学工学反応の基礎
2.バイオテクノロジーが利用される環境分野と医療分野
3.アミノ酸を例としたバイオインダストリー
・発酵工業と発酵プロセス
・発酵液からの単離精製プロセス
・発酵プロセスの工業化と生産
2.ポストゲノム技術と医薬品創薬
・創薬技術としてのゲノム創薬とポストゲノム技術
・医薬品創薬概論
・国際化製薬企業戦略
廣瀬幸夫訳「バイオテクノロジーと膜の科学」共立出版(1990)
化学工学関連科目を履修していることが望ましい。
生物関連科目を履修していないことを前提にする。
1はレポート,2については小テストを考慮した総合評価。
科学や技術関係を将来の職業としよう志す者にとって、広く産業界での戦略や技術利用について見識を高めていただきたい。また、国際化、グローバル化に自然に取り組めるよう視野を広くするきっかけになる事を期待する。