情報セキュリティは領域が広く,どこか一部だけでも弱い点があるとそこが破られる。したがって,情報セキュリティを確保するためには,幅広いセキュリティ知識が必要である。この講義では特定のエリアに固執することなく,必要な知識をバランス良くカバーすることを目標とする。
講義の目的:情報セキュリティは領域が広く,どこか一部だけでも弱い点があるとそ
こが破られる.したがって,情報セキュリティを確保するためには,幅広いセキュリ
ティ知識が必要である.この講義では,特定のエリアに固執することなく,必要な知
識をバランス良くカバーすることを目標とする.
1. 情報セキュリティ概論(ポリシー/運用の重要性,社会的背景など)
2. インターネットのセキュリティ(TCP/IP,ルーティング,ネーミングなど)
3. セキュリティホールと攻撃
4. 悪意のあるプログラム(ウィルス,トロイの木馬,ワーム)
5. 侵入検出と侵入者の追跡
6. 現代暗号とセキュリティ(共通鍵,公開鍵,メッセージダイジェスト)
7. 公開鍵インフラストラクチャ(X.509, PKIX, SPKI)
8. セキュリティプロトコル(SSL, SSH, IPSec, S/MIME, Kerberos など)
9. 暗号ライブラリとハードウェア(PKCS#11, CDMA, CAPI, JCA,スマートカードなど)
10. 暗号応用(秘密分散,ゼロ知識証明など)
11. 認証とアクセスコントロール(バイオメトリクスを含む)
12. 電子商取引(SET,電子マネー,電子公証など)
13. 著作権とプライバシーの保護(電子透かし,P2P など)
14. Java のセキュリティ
参考書等
1. Network Security { Private Communication in a PUBLIC World, Charlie Kaufman, Rdia
Perlman, Mike Speciner Prentice Hall 邦訳,ネットワークセキュリティ,石橋他訳,プ
レンティスホール出版
2. Practical Unix & Internet Security Simon Garfinkel, Gene Spafford O'Reilly & Associates,
←オペレーティングシステム(学部),計算機ネットワーク(学部)
期末レポートにより評価する.
特になし
知識ユニット
情報セキュリティ,ネットワークセキュリティ,侵入検出,公開鍵インフラストラク
チャ,暗号応用,電子商取引,著作権保護