生体内における金属イオン,金属タンパク,あるいは金属酵素の働きについて,錯体化学,触媒化学,有機金属化学,分析化学など他領域との関連を意識しつつ詳述する。
生体内における金属イオン、金属タンパク、金属酵素の働きについて、錯体化学、触媒化学、分析化学など他領域との関連を意識しつつ詳述する。
1. 生物無機化学概論
2. タンパク質、核酸、金属タンパク、補因子など
3. 生物無機化学研究における分光化学的手法の概論
4. イオン輸送
5. 酸素運搬
6. 電子伝達
7. 加水分解酵素
8. 水素酸化還元酵素
9. 窒素サイクル
10. 酸素原子転位反応
11. 光合成、無機医薬品
参考書等
特に必要としない。参考書としては下記の図書を推奨する。
リパード、バーグ著、松本和子、坪村太郎、棚瀬知明、酒井健訳「生物無機化学」東京化学同人(1994)
コーワン著、小林宏、鈴木春男訳「無機生化学」化学同人(1997)
有機化学,無機化学(特に錯体化学)の基本的な知識を学部で身につけていること。
生物学の知識はあるに越したことはないが、高校で履修した程度で充分である。
出席、期末試験の結果による。