- 担当教員
- 肥田野 登
- 使用教室
- 月3-4(80年記念2F)
- 単位数
- 講義：2 演習：0 実験：0
- 講義コード
- 0182
- シラバス更新日
- 2014年1月21日
- 講義資料更新日
- 2013年10月20日
- アクセス指標
-
- 学期
- 後期 / 推奨学期：2
講義概要
この講義は人間によって構成される社会の理学と工学を考えてみようというものです。そのために最も進んだ社会科学である経済学の原理、エッセンスをコンパクトに教授します。さらにそれを補完する心理学、そして問題解決につながる社会の工学の考え方として費用便益分析を学ぶとともに。さらに社会の理学と工学の問題点と新たな可能性を，芸術を媒介として考え，またその創作によって追求します。
今年は東工大にある世界の名ピアノの一つであるドイツベヒシュタインピアノの製造90年を記念して、芸術を考えます。
講義の目的
皆さんは自然や物質を対象にした理学や工学は良くご存知だと思います。それでは社会や人間を対象にした理学や工学があるのだろうかと考えたことはないでしょうか。
この講義は人間によって構成される社会の理学と工学を考えてみようというものです。数式を使う理論、言語を使う理論など、社会の理学の可能性を探ります。特に基本となる経済学と心理学について考えます。そして問題解決につながる社会の工学の考え方を学び、また具体的に社会の理学と工学を理解するために演習を行います。さらに社会の理学と工学の問題点と新たな可能性を、芸術を媒介として考えます。本年度はみなさんの英語力アップのために 英語と日本語で教授します。
The puropose of this lecture is to provide most fundamental theories in Economics, its extension with psychology, and application in practical world. Consiering its limitations, the conception of arts and creation of arts are discussed. Students are reqireed to make art works.
講義計画
イントロダクション
1．大学で勉強するということはどういう意味を持つのでしょうか－対象、目的、方法、社会の理学（経済学と心理学）
2．論理的思考－人間の行動はどのように定式化すればよいのだろう。人間の効用、他者が存在する時は
3．人間は合理的か？心理学からの問いかけ
4．個人から社会の定式化：社会の制約－荒野を照らす理論の輝き
5．合成の誤謬：各人にとって最適は全体にとってどうか？マクロの経済学
6．人間と社会の問題の解決：因果論理
7．社会の工学：経済政策
8． 工学を超えて、あるいは感動―デザインとアートの差異、芸術からの解決
9．芸術作品の発表
今年の予定は 特記しない限り 10時45-12時15分 世界文明センター２階
10月7日 ロビンソンクルーソの最適な一日、ベヒスタインピアノの言われ
10月15日１８時３０－２０時 art at tokyo tech 参加し レポート第一
10月21日 フライデーとの出会い
10月28日 フライデーとの交換
10月28日 １８時３０－２０時 art at tokyo tech 参加し レポート第２
10月30日 １４時－１９時 の一部art at tokyo tech 参加し レポート第３
10月31日 １８時３０－２０時 art at tokyo tech 参加し レポート第４
11月6日 国立博物館見学
11月11日 貨幣の発明
11月18日 貨幣の経済
11月25日 成熟社会の行く末
12月2日 作品1の発表ドイツ ベヒシュタインピアノ
12月9日 芸術と思考
12月16日 エスキス発表
1月6日 作品2発表 ドイツ ベヒシュタインピアノ
1月16日 review
1月20日 テスト
教科書・参考書等
各回のノート参照
課題図書は 成熟社会の経済学 岩波新書
手法的には厳密な理解に興味あるひとは茨木 最適化の数学、共立出版の第一章
英語はBertsekas, nonlinear programming, athena scientificの第３章
関連科目・履修の条件等
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
成績評価
この講義は演習を行い学生諸君の課題レポート、作品の発表およびテストを行います。
テスト 60点、作品40点 レポート20点
担当教員の一言
人間と社会を深く理解したい人のために、これまで知らなかった世界の扉を開ける講義です。学生諸君の読書への関心、論理的な物の見方、そして表現へのこだわりを期待したいと思います。一回目の授業に必ず出席すること。
Welcome international students at Tokyo tech!
連絡先（メール、電話番号）
Please contact me if you have any questions. nhidano＠soc.titech.ac.jp
その他
世界文明センター2階で講義を行います。
