2024年度 文理共創科目:社会課題を解決するための文理共創[2]   Collaboration across STEM and Liberal Arts:Solving Social Issues through Collaboration between Liberal Arts and STEM[2]

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開講元
文系教養科目
担当教員名
川名 晋史 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
LAH.C658
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2024年5月24日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

文理共創科目は2024年度から新たにスタートした研究会型の科目です。毎回、各分野の第一線で活躍するゲストを招き、レクチャーののち、履修生と共にディスカッションを行います。一方的な講義ではなく、研究会形式とすることで、参加する博士課程の大学院生と共にコンバージェンス・サイエンスの新たな展開と可能性を模索します。
 制限人数は一クラス50名で、超過した場合は授業開始前に抽選を行います。
グループワークは原則英語で行いますが、グループ内のコンセンサスをとっていただければ、日本語使用も可とします。司会進行・講師のレクチャーについては日本語で行い、ZOOMの翻訳機能を使用します。
第1回の授業内で研究倫理についてのe-learningを受講していただきます。証明書の提出を必須とします。

一口に「社会課題をテクノロジーを用いて解決する」といっても、そのあり方は多様である。社会課題の多くは価値のトレードオフ(あちら立てればこちらが立たぬ)を抱えており、一方の価値を優先した途端に、今度は別の社会課題が立ち現れる場合もある。したがって、解決を試みる任意の社会課題があった場合に、それがいかなる性質をもつのかを正しく理解することがなければ、かえって問題をこじらせてしまうこともある。したがって、どのような緊張関係にある社会課題を、どのようなテクノロジーを用いて、誰にとって望ましい方向に変化させようとするのか。そこに「公共性」は担保されているだろうか。これらの問いを念頭に置きつつ、日本における基地問題を取り上げることで、社会課題の技術的解決の可能性を模索する。

到達目標

本講義を通して、以下の能力を習得すること。①「社会課題」の多元性と固有性を踏まえたうえで、それをテクノロジーを用いて「解決」するということがもつ意味を理解する。②日本における米軍基地をめぐる問題を手がかりにテクノロジーの社会実装の可能性を具体的に考察できる。

キーワード

文理共創、社会課題の技術的解決

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

授業はZOOMで行う。1・2限はゲスト講演と質疑、3・4限がグループワークとする。第2回~第6回はゲスト講師から日本における具体的な社会課題について学ぶ。そのうえで、学生間でテクノロジーを用いた「解決」の可能性について議論する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 【12月11日】 川名晋史: ガイダンス、「社会課題の解決/基地問題とは」 社会課題解決のあり方を学ぶ
第2回 【12月18日】 佐藤武嗣・朝日新聞編集委員(外交・安全保障担当): 「外交・安全保障問題への理工系的アプローチ」 テクノロジーを用いた社会課題の解決について学ぶ
第3回 【12月25日】 磯部敏宏・東京工業大学物質理工学院准教授: 「有機フッ素化合物(PFAS)の除去」 安全保障政策がもたらす環境問題について学ぶ
第4回 【1月8日】 赤坂修一・東京工業大学物質理工学院材料系助教: 「音響メタマテリアルを用いた航空機騒音の軽減」 安全保障政策がもたらす環境問題について学ぶ
第5回 【1月15日】 / 喜多祐介・NHK沖縄放送局記者: 「南西諸島からみた日本の安全保障問題」 沖縄における基地問題について学ぶ
第6回 【1月22日】 三森基康・神奈川県基地対策担当局長兼基地対策部長: 「神奈川県における基地問題」 神奈川における基地問題について学ぶ
第7回 【1月29日】 まとめ、グループワーク、レポート準備 社会課題とはなにか、社会課題の技術的解決とはなにかを考える

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし

参考書、講義資料等

・川名晋史『在日米軍基地―米軍と国連軍「2つの顔」の80年史』中公新書、2024年
・川名晋史『基地はなぜ沖縄でなければいけないのか』筑摩書房、2023年

成績評価の基準及び方法

授業中のコメント30%、レポート70%

関連する科目

  • LAH.S426 : 文系エッセンス26:国際関係論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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